6月に黒部市美術館を訪ねた折、このふたりの銅版画家を知り
いつかもっとたくさんの作品を観てみたいと思っていました
その時は 黒部市美術館開館20周年記念の「日本の版画」展 の後期展示中で
私たちは例によって畦地梅太郎さんの作品を目当てに行ったのでしたが
たくさんの作家さんの中で、とりわけ南桂子さんの作品が心をとらえ・・・
モチーフのかわいらしさとは対照的に漂う憂い
限られた色彩をまとう細密な線の、気の遠くなるようなひと掻きひと掻き
吸い寄せられ
動くものでもあるまいに瞬きするのさえ惜しいような
吸い込まれそうになりながら
だいぶ長い間、離れられませんでした
それがまさかこんなに早々と、それも県内で、拝見できるなんて!!
長年連れ添い、80代になって婚姻届を出したという経歴も印象的な
浜口陽三・南桂子 ふたりの銅版画展
星と森の詩美術館 にて11月30日まで開催中です
とりわけ南さんのは実物を、間近で!!
それにしても、午前中の快晴とあいまって
この美術館はとても素敵でした
駐車場から続く彫刻のプロムナードは
さえずりや笑い声やささやきや
奏でられる音色が聴こえてくるような
地元一企業の社会事業の一環としてつくられた美術館であるとのこと
夢 溢れいでよ
夢 はばたけ
そんな感じ
こどもたち おとなたち 全てのいきものたちへの
賛歌
心ゆくまで拝見して出ると
空は一転、雲が広がっていましたが
満喫させていただきました
遠くには白くなりはじめた八海山に駒ケ岳・・・