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投票所に行きがてら、町歩きを楽しんだ
近所の味や店や景色を、これが最後かも、と思っていつくしむ
そうでなければ当たり前に過ごしてしまうに違いない日々
上越では旅立つ日までバタバタだったけれど
それがあの時のとめどもないせつなさを紛らしてくれたのだろうし
新潟ではこんな一期一会になれる猶予の時間を用意してもらえた
いろんなことが突然起こりうる日々なのに
ひとまずのお別れをちゃんとできることの尊さ。。。
ありがたい
大事にしなさいということ
2年間を過ごした新潟旧市街地
愛称は柳都(りゅうと)
かつて張りめぐらされていた堀の両岸にそよいだ柳並木の名残が
今も、春にはやわらかな緑で街を彩る
そびえ立つビルで空は狭いけれど
それすらも名残惜しき
柳の都
最後マジックでこちらへも
知人の娘さんが在籍する音楽科の演奏会
素晴らしかった
若いひとたちの頑張りがとか、希望がとか未来がとか
そういうのを超えて
一心に奏でられる「音楽」が
こころの奥をふるわせてくれた
こまごまとしたものがはらい落とされて
クリアな景色が見えている気がした帰路
余韻はやはり
未来とか希望だった