2013年11月30日土曜日

最後の階段の無心



「 最初の好奇心と、最後の階段の無心を、たし算したいな 」


 
 
びびびっ!! というか
がががっっ!! というか
 

最初の好奇心と、最後の階段の無心・・・
 
泣きそうです
その遠さと眩しさに 

最初の好奇心・・・
覚えています
 
どんな世界が広がるだろうかと
わくわくとして開いた扉でした
 
想像をはるかに超えた世界
 
ひとまずの「幕」もまた
階段の途中であったと改めて思います

歩み続け、登り続けています
 
最後の階段の、無心の境地・・・
わかるような気がします

いえ
まだ私にはわかっていない、未経験である、
そういう未知の境地が存在する
ということが
 
わかるような気がします
 
糸井さんが言っている意味とは違うかもしれません
 
でも私は
そこにたどり着いてみたいのだと
 
言葉と出会ったことで
そこにたどり着くイメージが
 
がががっ! と・・・ 
 
がががっっ!! と・・・ です
  
 
まだまだです
でも、まだまだ続くこの道の
なんとうつくしいこと
 
 
  
 
前にチラリと触れた『ほぼ日刊イトイ新聞』の
糸井重里さんのエッセイのようなコラム「今日のダーリン」では
しばしば心に びびびっ☆ と響くコトバと出会います
日々更新されていくので読み逃したものも多々ありますが
たまたま読めた日に、バチリと胸の奥にはまったものが
自分にとって必要なものなのでしょう

あるいは、本当に必要なものたちとは
どうやったって、会えるようにできているのかもしれない
とも思います

自分が開けてさえいれば

 

2013年11月29日金曜日

1年

昨年9・10・11月はそれぞれに大きなイベントがあったので
秋から冬にかけては思い出深い節目の季節です
 
人生の扉をひとつ開け、ひとつ閉じ、またひとつ開け・・・
 
この日は風の町に越してきて1周年
昨年は新潟の11月らしい時雨の荒れ模様でしたが
今年は雪でした

 
数日前からの雪予報にも
こっちは降らないよね、と上越の方ばかり心配していましたが・・・
 
そうそう!これがシモユキ(下雪)!
降り始めの頃は、県内でも北の方が降るのでした!
そうだったそうだった
この町の冬の空、太陽の角度、天気廻りをおさらいする1周年
 
タイヤ交換も終えていたので気持ちは余裕
思わぬ白い景色にテンションの上がった朝でした

寒いのは苦手ですが白いのは好きなんです
積もることなく午後にはミゾレになり
寒さだけが残りました(-_-)
 

新たなものを掌に

あったものが無い
ということに少し耐えながら

空洞に大切なもののカタチを知り

知らなかったことと出会い
少しだけ知っていたことと出会いなおし
 
在ることの尊さを確かめる日々は

習いたての土練りをするような

まだ
祈りにも届かない模索だけれど
 
創る前の大切な時間
 

2013年11月16日土曜日

「紙漉 サトウ工房」 さん

 
「サトウ工房」の佐藤さんからうれしいご案内をいただき
長岡の ギャラリー mu-an  さんに伺ってきました

昨冬、長岡市は栃尾に工房を構えられたサトウさんの手漉き和紙
を用いた、4人の作家さんによる作品展です
 
 
画像は会場内のほんの一部
全体がとても素敵でした
 
佐藤さんご自身も、会場はもっと平面的で白っぽい雰囲気になると思っていた、
とのことでしたが、なんの! さすがの作家さんたちです
平面あり、立体あり、温かい彩りもあり・・・
いずれも和紙の風合いや性質を活かした、暮らしの中で身近に置きたい作品に
仕上げられていました 

佐藤さんとたっぷりお話できたのもとてもうれしいことでした
印象的だったのは、「自分はあくまでも素材の提供者でありたい」ということ
和紙職人の自分が前面に出るのでなく、その紙を使ってもらうことが主眼で
紙を使う人が主役であってほしいと・・・
言葉は違いましたが、そういうようなことをおっしゃっていて
 
だから、今回のような作品展が
(佐藤さんからの提案でなく、作家さんサイドからの提案だったということが
最も願っておられたカタチであったのだとお聞きして・・・
本当にうれしいだろうなぁ。。。 素晴らしいなぁ。。。 と
私も更にうれしくなりました
 
佐藤さんはきっとこんな風に自身が話題になって称えられることは
望まないのでしょうけれど^m^
私の夢のカタチをとても理解し、離れていながらも応援してくださっていたことを想うと
その方が、今度はご自分の夢をカタチにされたこと
それを見せていただけて、その想いを(これからも)お聞きできること
こうして元気に近況を語り合えることが
なんだか猛烈にうれしく、尊いことに思えて・・・ 書いてしまいます*^-^*
 
 
でも、抜かりなく「はじめまして」の作家さんとも、お話しさせていただきました
手漉き和紙という素材をどう活かして作品化・商品化したのか・・・
その想いがやっぱり気になります
 
「オリガミデザイン」の池山崇宏さんからお聞きしたお話がまた
とても印象的だったので、改めて書きたいと思います
 

 
穏やかな日差しを受けて、どの通りも街路樹がきれいでした~
その下の落ち葉を掃く方々の御苦労に、心の中でお礼を言いつつ・・・


mu-an さんへは久~しぶりに訪ねましたが
オーナーの立見さんに再会でき
変わらず温かく迎えていただけたことがまた
なんとも言葉にしがたい、うれしいことでした
 

帰路はお月様に見守られながら。。。

感謝

2013年11月9日土曜日

あんこ

 
そろっと再び「あんこ」に親しんでみましょうかと
ほぼ日の こちらのコンテンツ→  「2013年あんこの旅」  を読んで
 

「とらや」さんの  もなか  「御代の春」 から


いつ頃からか、洋菓子より和菓子に興味が移ってきましたが
実はこれまでのところ、それほどの「あんこ好き」ではないのです

季節のお菓子の佇まいを愛でるのは大好きで
出されれば何でも喜んで頂戴しますが
おだんごならみたらしだんご、たいやきを半分なら尻尾の方を
お茶菓子には和三盆だけでも大満足

おはぎが好きなのは、中心がもち米ごはんだからかな
豆大福やおまんじゅう、お汁粉は
甘さ控えめで塩気がきいていると「好き度」がぐんと上がりますが
どうもあんこ自体よりそれを包んでいる皮生地や
組み合わされている食材とのハーモニーに興味がいくようです

冒頭の「ほぼ日」コンテンツによると、とらやさんではあんこに塩を使わないそうで
私のお口はいろんな意味で早くも失格になりそうでたじろぎます

でも、歳を重ね
これまでとはちょっと違う感じ方ができるようになっているのでは・・・
という淡い期待もあるのです

コーヒーや、日本酒、ワイン、天然酵母のパンなどと同じように、
「あんこ」がわかるひとになりたい・・・
それはちょっとした憧れ

塩を入れない小豆の美味しさも、わかるひとになりたいです

 
いやもう熱く熱く語られています
私も、糸井さんの語るあんこのお菓子の「小宇宙」を感じたい!



通称「ほぼ日」の読者歴はそれほど長くないですし
(東日本大震災以降でしょうか・・・
全てを欠かさず読んでいるというわけでもないのですが
最近しばしば、改めて、主宰者の糸井重里さん、
やっぱりすごいな、さすがだな~・・・ と思うことがあります
 
「あんこ」について語られるスタンスもまたよくって
調べ尽くし知り尽くさなくても、好きと語ってよい!という・・・
(とはいえ、あんこ経験値は十分すぎるほどにお高いと思うのですけれど
(なんたって「あん国大統領」を名乗っているし! 
そういうことで楽しめばいいのですよね☆
 
糸井重里さんも
日々を楽しむ中で企画を見いだし、楽しみながら次々と実現し
うれしい気持ちを一緒に共有する「仕掛け人」
でいらっしゃいますね☆
  


2013年11月5日火曜日

小山薫堂さんの本②

 
ハマると、その時あるものをひと通り読みたくなるタチです
発行年順に読みたいところですが
図書館の予約で用意していただけたものから順次

以下、お勧めというより (いえオススメであることに変わりありませんが!)
同じ内容も繰り返し登場するので (いえ何度でもそれらのお話を聞きたいですが!)
個人的備忘録です
 
  
『つながる技術~幸運な偶然を必然にするには? 』(2010/12) 
わかりやすくコンパクトに書かれていて、項目だけでも印象的
そうだ!久々に名刺を持とう! と思いました
他の本に詳細が書かれている話題も出てくるので、
併せて読むとおさらい効果大、です
 
『もったいない主義~不景気だからアイデアが湧いてくる!』(2009/3)
「チームくまモン」の隊長(?)1冊目のバイブル、と思って読むと尚、深し
 私は結構、薫堂さん的な考え方をしているかも(わ~い^-^♪) と思っていましたが
(恐れ多くも「発想力」のことではなく、あくまでもハピネス論的な「原点」の部分についてですが)
いずれにしてもやっぱり到底かないません
 
例えば、「空いた1時間をどう使うか」
やりそびれの仕事に充てるのでなく、ふだんならまずやらないことをするという・・・!
やりそびれなんか溜めてちゃ永遠に追いつけません(-"-)

(アイデアの泉のような薫堂さんの発想力は「COPS」という能力だそうで
(それを磨くためのヒントがいずれの著書にも惜しみなく
(=だってその方が毎日が楽しいでしょ♪ ってな感じで盛り込まれています

『考えないヒント~アイデアはこうして生まれる 』(2006/11)
『もったいない主義』で印象的だった「勝手にテコ入れ」の話は
先にこちらで「アイデア体質をつくるために効果的なトレーニングの一つ」
として書かれていました
「日々、目に入るあらゆるものに、勝手にテコ入れする」
イイ! コレ、相当イイ!
 
私も、時々「大きなお世話」を焼いてしまうのです。頭の中で。
せっかくの商品が、設備が、条件が、「もったいないな~」・・・ と
もっとこうしたらいいのにな~ と・・・
 (前のトピ 「薫堂さんの本①」 の文末に書いたようなコトです)
 
私などに言われては愉快であるまいと思うので言わないのですが
それでは意味も無く、自分の中のもやもや感と、「もったいない」感
だけが残るね・・・と思っていたら
その考察は、自分のトレーニングに有効なのですね! やたー^-^/ ☆
  
私の中には只今、ふたつの「テコ入れ」案件があります^m^ うふ 
 
アラ探しをしているつもりはなく、むしろ
世の中は「すごいな~」と感心させられることの方が圧倒的にたくさんあって
自分に足りないものを痛感する日々
の中の二つですから、私にとってはよほどのこと
 
あまりいちいち気になると、自分を「ヤナ性格~(-"-)」 と思いそうなので
なるべく 「(-"-)?」 と思っても 「ココはそういうトコロなのね~」と
受け止めてスルーする方向にむしろ努力をしてきたのですが
自分のトレーニング♪ と思えば一転、愉しいプランニングレッスン~♪

「ム(-"-)」 と思ったら見逃してはなりません
題材を下さってむしろありがとう~♪ な☆  ^-^ふふ~♪
  
 
こちらは読みかけですが
やはりこういうものは
その方が世に出した「仕事」をいくつか
拝見・体験した上で読むのがいいですね
 
  
ちなみに私の「勝手にテコ入れ」案件は、個人レベルの事業体についてではないです
小規模事業主様たちには日々の労働にひたすら敬意
ただただ素晴らしい点を学ばせてもらうのみです

私がつい、気になってしまうのは、だいたい第3セクターや自治体、
その地域の観光を担っているような、立派な設備や資本のあるところ
扱っているモノにもうちっと関心や誇りを持たんかね・・・ とか
もうちっとお客様に喜んでもらおうと思って仕事できないものかね・・・ とか

ウリになるのものを持っていながらそこが全くアピールされていないのはなぜだろう?

とか・・・
わざわざ県外から日本海を目指して来てくださったお客様にこの刺し身を出すかね(/_;) 
ていうのもありました・・・
私は、海無し県の名前のプレートを掲げた御一行様方に
ホントはこんなんじゃないんです(>_<)
佐渡の魚はもっと美味しいんです(>_<) ゴメンナサイっ
と心の中で詫びて叫びましたよ・・・  (アレは猛烈に残念だったなぁ。。。
 
いろんな経営事情があるとは思うのですが
観光でやっていきたいと言うなら今すぐやれることがもっとある
と思うシーンがつい、目についてしまいます
 
金沢や長野に行った時にいつも、うわっ☆ さすがっ☆という
感動体験をするからでしょうか・・・
ニイガタだって負けてないぞーーー!と言いたくて
日々地元のいいところ探し&改善策探し・・・
 
を勝手にすることを、これからは薫堂さん的愉しみ  (いえ、トレーニング)
といたします♪
 




2013年11月4日月曜日

小山薫堂さんの本①

 
『くまモンの秘密』に続き、“チームくまモン” のバイブルであったという
小山薫堂さんの本を、順次読んでいます
 


『人を喜ばせるということ』(2009/4)
これまで薫堂さんが仕掛けてきた仕事以外でのサプライズの数々の実例集(?)

いやはや、スゴイです
実に手が込んでいます
お仕事も忙しいでしょうに、同じく忙しいであろうスタッフや取引先の方まで巻き込んで
(シゴト以外のことで!) のサプライズ 

それは、ただ驚かせ感動させるだけではなく、「幸せが残るような」ものであり
サプライズされた人が、何か気付かされるようなものであること。。。
ですって☆

自分も楽しみながら、だれかを幸せにしたいという思いをベースにした企てが
思いもよらない幸福感をもたらしてきたことが伝わってきます

そして、これらをヒントに「熊本サプライズ」を興し、実践してきた
熊本県の仕掛け人の方々に、改めて敬意を感じました
自分の仕事に置き換えて、実践するって、やっぱり大変なことだと思うのです
既存の思考や在り方を変えながら、新たなものを生み出し、実績を残していく・・・

想いを波及させる「言葉のちから」についても
実感させられます

『小山薫堂 幸せの仕事術』(2012/8)
これまで手掛けてきた仕事について
「仕掛けづくり」が「仕事」みたいな方ですが、
仕事の中で更に仕掛けたことの実例と、その根底にある考え方について

いろんな業種の「いいシゴト」(自分もお客様も満足できる)
に共通するエッセンスが詰まっていると思います


   
私が薫堂さんの話から学ぶことのひとつには
お客としてちょっと「残念」に思うような出来事と出会った時に
どうふるまったら気持ちよく変化をもたらせるか・・・
みたいなこともあります
 
薫堂さんは、「褒めること」「やる気を喚起させること」が
上手ですね☆
 
ご自身の周りでは自らの行動を以て
読者に対しては信念を込めた言葉とカタチになった仕事を以て
相互ハピネスに向かわせるような力を
振り撒いておられる気がします
 
私にも撒かれました~☆