2013年5月27日月曜日

5月の箱

  
 

一年ぶりにちょっと遠出
 
この間、随分いろんな景色を見た気がするけれど
それらは旅行ではなかったというちょっとした驚き

旅に出ずとも見慣れぬこと、新しいことばかりだった一年

もう、大冒険はたまにでいい
気軽な旅行はたびたびしたい
 

複雑であっても 少しずつ
輪郭が見えてきたような
 

つかまりあいながら 
それぞれに咲く
 
 
ひとつひとつの出来事を経て
前よりわかってきたかもね

 
海山街で深呼吸


この街の四季を記憶に刻んでいく
また来年が楽しみになる景色を 
ひとつまたひとつ 
 
 

2013年5月22日水曜日

村松白山①上り

今年3つ目のお山は村松白山
越後白山あるいは薬師嶽とも呼ばれる
五泉市に合併した村松にある霊峰・白山(1012m)です
 
 
↑ 前回登った大蔵山方面 
                      白山はこっち ↑  かな

快晴だけど春霞で、もんやりとした空
 
 
駐車場に車を置いて、樹齢300年を超える巨木もあるという杉並木を抜け
曹洞宗の古刹・慈光寺さんの山門にご挨拶
 
鳥のさえずりをききながら川に沿って歩きます
足元にはシャガや小さな草花たち
高いところからは藤の花が迎えてくれてうきうき

 
(くっきりとした花画像はいずれも相方撮影)
 
 尾根線登山口1合目の立て札まではなだらかですが
そこから3合目までがとにかく急登と聞いていたので覚悟を決めて登りました

きつかったです

気温も高めだったのでしっかりと水分を取りながら
休み休み
 
それでも前回の大蔵山の登りよりは脚を運べたような
木の根がいい具合に階段になってくれているのもありがたかったです
 
川の音が遠ざかり樹木の植生も変化して
ぐんぐんと高度が上がっていくのがわかります
中腹からは一段と、まだまだ春の山でした
 
 
やわらかな新緑がとにかくうつくしくて
この春はもう終わったかなと思っていた花たちにも
高度が上がるにつれて続々と会えました
 
ミツバツツジ               オオカメノキ
タムシバ             キジムシロ? 
イワカガミ               イワウチワ

 イワカガミは淡いピンクから濃いピンクまでいろいろあるのですね
(葉っぱが大きく花色も濃いのはオオイワカガミ、と後で知りました)
とにかくかわいくて
7合目あたりからにわかにバテ出しましたが
よいしょっと登る目の高さに咲いていたりするので
うわぁ、うわぁ、といちいち感動しては疲れを吹き飛ばしつつ
道のふちがピンクに彩られていて
こんなにかわいい山道は無いなあ・・・と思いながら
励まされるようにして登りました
 
 
8合目からはしばし残雪の上を歩きます
越後平野はかすんでいますが いいんです
今回は下界より足元の花、見上げる木立
 
 
 
最後は ショウジョウバカマ・ロードを抜けると
 
 
避難小屋があって、その左奥にチラリと (行く日が来るのか来ないのか) 粟ケ岳
 
 
この鐘を鳴らせば
 
 
山頂~☆

疲れました~ 大汗かきました~~ 
雪のない端っこにシートを広げてお弁当~
 
 
食後は恒例のコーヒータイム
ミールさんのくまちゃんクッキー
こうしてお山で食べたかったの
 
 
眩しくてきれいでぽかぽかと気持ちよくて
ついついのんびりくつろいでしまいます
 
が、登ったら降りねばならぬのです
こんなに登っちゃって・・・
降りれるのかしら・・・私のお膝様
 
お弁当を食べて軽くなったはずのリュックが
なんだかちっともそうは感じられない下山始めでした
 
(②に続く) 
 

***

私にとっては異例とも思える(どころか史上かつてない)ペースでの山行きですが
春山のうつくしさや展望のよさを知ってしまうと、緑が濃くなり藪が勢いを増す前に
今のうちにせっせと行っておかねば!という気になるのです

冬場も雪山に向かう相方殿に、なぜゆえに?(-"-)?と思っていましたが
多少なりとも残雪の山を歩いてみると・・・
見晴らしがよく、うつくしくて、これは真っ白い時にも来たいかも!と思います

(もちろん私は100%の晴れ日を選びたいです
(殿は休日に行くしかないので何が降っていても登ります
 
草花や新緑、遠くの雪山の景色を堪能しながら早く脚を鍛えて
夏にはもうちょっと高いところまで登れるようになっておかないとね
低山では夏は暑いのだって
蛭だの虻だのうやうやだって

ひぃ~~~(>_<)
 
 

村松白山②下山

今回は、登った道をまた下りるのでなく
尾根線から登って田村線から降りるという周回ルートを選びました
 
山頂で居合わせた方は
田村線は急で赤土のところもあって滑りやすいし距離も長くて・・・
と、登ってきた尾根線をまた下るとおっしゃっていましたが・・・
 
さて・・・大丈夫でしょうか。相方は Let’s Go と言っています 
登りの尾根線だって私には相当な急登でした
あれよりキツいってどーなんでしょ。。。
 
 
 
まずはまだマンサクが咲いていたことに気をよくして
 
 
下り始めると・・・ うっはーーー!!
正面に雪の飯豊連峰を眺めながら降りれるなんて!!
川内山塊越しに見える都度、立ち止まっては雄姿に感動
 
だからますます遅くなるのですが・・・ 確かにこの下り
余所見するには立ち止まらなくてはならないほど
急なんです
居る場所を忘れてうっとりと山を眺めてから足元を見おろすと・・・
ひぃ~~~ な高度
 
コレを登ってくるとしたら、両手を使って這うように・・・かな
 

難所には必ずロープが設置してあってありがたかったです
下っていくと残雪が残っている範囲も多く
登山道を間違いそうに思える場所もあったのですが
そんな時には必ずピンクや赤のテープが木の枝につけられていて
こういう時に役立つんだ~~・・・ と
目印のありがたさも実感しました 
 
 
そうこうしているうちに膝も痛まってくるわけですが
(今回はサポーターをつけてなかった右足から痛みだしました)
でもね、再びの中腹からのブナ林は、午後の日差しを受けて本当にきれいで。。。
 
 
そして、なんとみごとな・・・
「天狗の腰掛」と名付けられているブナの古木です
天狗でなくたって腰掛たくなる枝っぷり
 
緊張感ある下りで結構な体力を使い
だいぶ下りた気がするけれど、これでもまだ7合目
木の根を借りてひと休み
右足にもサポーターをはきます
 
。。。なんか、居心地いい。。。
 
 
木の根に収まる私に
 
K 「天狗はこんな展望の開けてないところで何をしてたかね~?」
S 「ブナとしゃべっていたんだよ~ 調子どぉ~?とか^ー^」
「旅の話とか下界で流行っていることとか、聞かせてあげてたんだよ~」
 
適当にスルスルと口から出た言葉に 
。。。あれれ
なんか 懐かしい。。。
 
立ち去る時はどうしたことか、なんとも離れがたくて
振り返り 振り返り・・・遠ざかります
 
こっち(田村線)から登ってきたら
木立の中に少しずつあのブナが見えてくるんだね
でもこっちからの登りはやっぱきついかな
やっぱ尾根線から登って
下りるのきついけど挨拶しなくちゃってこっちに下りてくるかな
なんなら田村線から登ってココが目的地でもいいかな。。。
 
でも、ブナは言うかもね・・・
 
がんばって山頂まで登ってらっしゃい
って
 
山頂が全てではないけれど
飯豊山にも会っといで
って 
 
きっと言うよね~・・・
 
 
。。。また会いにくるよ。。。
 
 
 
チゴユリ              タニウツギ

 
五感全身フル動員でメいっぱい満喫しました
 
 
山は再び杉木立になり
天狗様を祀ったこのお堂の後ろにひょっこりと下りてきます
慈光寺さんに無事の下山の感謝をお参り
開山600年という回廊造りの荘厳なお寺でした
 
 
今日の湯は村松さくらんど温泉
内湯は広々、露天も気持ちよかった~
 
今日は相方も疲れた様子
私に合わせたゆっくりペースなので
彼単独時より行動時間が長くなるのよね
ごめんごめん ありがとうね
 
さあ帰ろう帰ろう
 

2013年5月3日金曜日

大蔵山

今年2つ目のお山は大蔵山(864m)
五泉市は菅名岳のお隣りの山です
 

出足の天気はイマイチで、山の上は雲の中
「昼から晴れ」の予報を信じて向かいます
里山は山桜と芽吹きだした新緑で大賑わい
ふもとには水を張られた水田が広がります
 
 
歩き始めの林道を囲む山々がもう美しくて
これが見れただけでも来た甲斐があるというもの
青空だったらもっときれいに違いないけれど
パラリと当たった雨粒がすぐにおさまっただけでOK!
 

ここから大蔵山・階段コースが始まります
登り始めは結構きつくて、前回の弥彦山より辛く感じました

でも今回はなんとしても自分の膝に勝つ!を目標に
登りからストックを使って一歩ずつ
 
 
草花や、振り返ると見える平野の景色に目を奪われながら
休み休み
 

↑ こちら2枚は相方撮影 
 
 
7合目から上は残雪でした
9合目から最後のひと登りを見上げます

たどり着いた山頂は・・・ いい!! 素晴らしい眺めです☆
ただ、下界は見えるものの雲はたちこめ、一瞬まさかのアラレ!
感動も凍えそうな寒さの中、せっかくのお弁当をささっと食べて
もう降りよう!と振り返ったその時・・・ 
雲が切れて太陽がぁ!!!

 
ぱあぁぁ。。。。 っとみるみるうちに景色が輝きだしました

 
コレです!コレ!こうでなくっちゃ!
太陽が出ると違うね!
早々と降りなくてよかった
でもあれ以上、山頂にいたらほんとに凍えてたね
 
 
満足の下り道
改めて立派なブナの木たちを眺めながら
ごきげんさんでも勢いつけずにゆっくりと
 
 
6合目からの展望も、行きとはうって変わって
水田に青空が映ってきれいです

弥彦山や角田山、日本海を見渡しながら
この前はあそこに登ったねーー 
弥彦山、やっほーーー
 
そう、コレがしたかったの
また次に弥彦山に登ったら、今度は大蔵山にやっほーしよう
山塊の中に大蔵山を認識できるかどうかは怪しいけれど
そっち方面、やっほーーー
 
登った山が見えるとうれしいな
 
 
終盤、少し痛んだ膝もなんとかもって、
平地はちゃんと歩けました
これならまた次、行けそうです
ビクトリー☆

 
帰る前にすっかり晴れた河原でコーヒータイム
 

山々に圧倒されて忘れがちでしたが
 誕生日なのでした

うれしい一日をいただきました
至福の一杯と併せて
感謝


馬下保養センターの温泉でらくらくして


水鏡の水田に見とれながら
 
 
夕焼けを追いかけ帰ります